《内容》
1899年クリスマス・イヴのイギリス。辺境の地にそびえ立つ、ストーンハースト精神病院。閉ざされた病棟で、新米医師を襲う謎の事件とは…。主演に、ケイト・ベッキンセイル。共演は、ベン・キングズレー、マイケル・ケイン、他。
また変な映画を見てしまったw
これ原作エドガー・アラン・ポーなんですね。納得の奇想天外さ。江戸川乱歩のこの作品思い出しました。↓
うーん。すっかり最後まできれいに騙されてしまいましたwww
なぜあなたはその人を信じるのか?
例えばまったく真逆の意見を言う二人がいたとして、あなたはどちらの言い分を信じますか?この二人は家族でもないし、今日初めて会ったばかりの二人です。
例えば友達の紹介で出会った人、自分では会社員で働いているというけれど、それをあなたは信じますか?信じるならどうして信じますか?
たぶん多くの人が嘘をつくのはメリットがあるときだけと思っていて、そのメリットは自分がその嘘を信じることで相手が手にするものである、と思ってる。
だからこそ、自分に与えるだけのメリットがなければそれが嘘だろうがなんだろうがかまわない。だから私は騙された。
新米医師のエドワードはとある監禁病棟に派遣された。そこの医師は妄想の中で生きる患者に対して目を覚まさせたり真実を語るのではなく、その妄想に付き合っていた。
エドワードは不思議に思いながらもピアノを演奏する一人の患者に心惹かれる。美しいその女性・イライザに声をかけるが、彼女は早くここから出るのだと、エドワードに話す。ここはあなたのいるべきところではない、と。
実は地下にたくさんの人間が監禁されており、今、院内にいる人たちは精神病者で地下にいる人たちこそ医者であり医療従事者たちであることを知る。
一刻も早くここから逃げ出して助けを呼べ、と言われるがエドワードはイライザが忘れられない。彼女とともに脱出すべく策を講じるが…
「あなたは狂ってる」
「私は狂ってない」
「私は狂ってる」
「あなたは狂ってない」
…狂うとはなにか?
あえて言うとしたらエドワードのイライザへの執着は若干ストーカーを彷彿させたがヒステリーと診断されたイライザはいたって普通であるように思えた。 自分を馬だと信じ込み、馬のように鳴くことしかしない彼は狂人かもしれないが、イライザのような人は周りの都合で狂人にさせられた気がするのであった。
ラストはもう本当に唖然。やれらたーと素直に思いましたね。思い返せばヒントはたくさんあったのに。これこそ後世に名を残す力なのだと感じた作品でした。