深夜図書

書評と映画評が主な雑記ブログ。不定期に23:30更新しています。独断と偏見、ネタバレ必至ですので、お気をつけ下さいまし。なお、ブログ内の人物名は敬称略となっております。

【映画】ビューティフル・マインド~人の想像力は夢も悪夢も生みだせる~

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≪内容≫

 全世界から絶賛された2001年度最高傑作!! 2001年度アカデミー賞R主要4部門を受賞した『ビューティフル・マインド』。
監督のロン・ハワード(『アポロ13』『身代金』)は監督賞を獲得し、彼と長くパートナーを組んできた製作のブライアン・グレイザーとともに見事作品賞も受賞した。
天才数学者ジョン・ナッシュを演じるのはラッセル・クロウ(『グラディエーター』『インサイダー』)。
天才であるがゆえに国際的な諜報活動に巻き込まれ、その先に待つ衝撃の真実に立ち向かう姿を圧倒的演技力で表現。
献身的な愛でただ一人夫を支える妻アリシアを演じたジェニファー・コネリーも、本作品で見事アカデミー賞R助演女優賞に輝いた。
全世界で大絶賛された勇気と情熱の感動傑作。

 

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 この映画ではじめて「ゲーム理論」を知りました。

 「博士の愛した数式」のときも思ったんですが、どうして数学者ってこう魅力的なのでしょう・・・?

人の想像力は夢も悪夢も生みだせる

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 数学者であるナッシュの人生を描いた本作。

 彼は天才だが孤独だった。友達は一人もいなかったし、女性にも振られてばかりだった。彼が孤独に対して悲観的な感情を持っていたかどうかは語られていない。しかし、彼は自分に家族も恋人も友人もいないこと、人に好かれないことを自覚していた

 そして彼は数学の天才だった。

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 その二つの事実が彼にとって有利になる職業は、政府の諜報機関の暗号解読だった。暗号解読は人知れず人の役に立ち、現実では一人でも、実際には多くの人を救える可能性がある。

 国家機密に関わり、暗号解読に熱心に取り組むことは、ナッシュに自信を与えたのか、彼に恋人ができる。

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 昔4348個の星を数えたという彼女の手を取り、彼女の言った物を夜空の星を繋いで描くナッシュ。

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 私が見てきた映画の中で最大で最高にときめいたラブシーンだった。

 ここも実話なのか不明ですが、自分が見たいものを星を使って空に創り出してくれるって最高にロマンチックじゃないですか・・・!!!しかも彼女の手を取って・・・!!!

 こんなん自分が男でも惚れる・・・トゥンク・・・

 

 めでたく二人は結婚する。ナッシュは一人ぼっちじゃなくなった。ナッシュが孤独ではなくなるということは孤独だから成り立っていたものが壊れることになる。

 諜報機関での行いがバレて危うく殺されかけるナッシュ。結婚もしたし、妻は妊娠したし、こんな危険なことはもうやめたいと告げるナッシュだがそれはナッシュの頭の中にしかないリアルだった・・・。

 

 これ地味に怖いなぁと思いました。統合失調症と診断されたのですが、こうやって映像で見ると、患者にはほんとうに本物の人間として映るんだなぁと思うと怖い。

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 投薬による治療によって妻を苦しめることにもなるし、自分の頭も働かずに苦しむナッシュでしたが、妻をはじめ、大学の同窓生たちの協力を得てナッシュは幻覚と現実と戦う。

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 妻と出会った当時は、人と語り合うことや勉強することなど無駄だと一蹴していたが、病気と闘ったナッシュは人と語り合い、もっている知識を若い世代へ伝えることができる人間になっていた

 もしも、ナッシュのように孤独で一匹狼だと思いながら幻覚を見ずにいられるのなら、それは誰かがいて、ほんとうは一人じゃないからなのかもしれない。

 人が一人では生きられないのは知っているけど、でもどうやって自分を納得させて相手とコミットすればいいのか分からない私にとっては、琴線に触れる映画でした。

  頭では分かっても行動するには違和感がありすぎることっていつか乗り越えられるのかなぁ。