≪内容≫
『羊たちの沈黙』から10年…。“人喰い"ハンニバル・レクターが帰ってきた。
リドリー・スコットによる至高のサイコホラー作品
これは・・・グロイです!
食欲なくなったな・・・。
レクターとクラリスの関係に注目!!
こういう連作ものって、同じ人でやってほしい・・・と思ってしまう。
ミレニアムシリーズがあんなに面白かったのは、キャストが三作同じだったからに違いないし、ホリポタもそうだし、ロードオブザリングもそうじゃないか。。。
まあ、俳優さんにも拒否権あるししょうがないんだけど・・・しょうがないんだけど・・・。たぶん、特に前回のクラリスが好きだったからもある・・・。
↑前回のクラリス。
この潤んだ瞳が不安そうに揺らぐのが好きだった・・・。いつもレクターに泣かされそうになってる健気でかわいそうなクラリス。レクターに並ぶ強固なキャラクターだった・・・。個人的に。
羊たちの沈黙ではまだ研修生だからこその不安で、今回はもうバリキャリの役だから、そう考えると今回のあまり隙のないクラリスは正しいのかもしれない。
さて、本作のクラリス。
彼女は自分が所属するFBIでの居場所を失っていく、という過酷な時間に置かれている。しかもその理由にはあのレクターが絡んでいたのだった。
レクターは遠く離れた場所からクラリスに手紙を送る。
どうしてレクターはこんなにクラリスに執着するの?
今回の事件は前作から10年の時が経ってる。
つまり、クラリスだって結婚して子供が出来てたり、恋人がいたりする可能性もあるのだ。過去を見つめ、今を生きている可能性もあった。そうしていれば、レクターの誘惑に乗ることはほとんど難しいだろう。
つまりクラリスは10年間もレクターと無関係だったにも関わらず、その間もずっとレクターのおもちゃだったのだ。
まさにteacher's pet。レクターのお気に入りってわけです。
なぜ今回レクターがクラリスに連絡したか。
それはこの大富豪でありレクターの被害者・ヴァージャーのレクター殺害計画から逃れるためです。金持ちだから何でもできる。必要なのは神を恐れない魂だけです。
ついに大富豪の手下どもに捕まっちゃうレクターでしたがそんなことはレクターにも予想の範囲内。自分を守る兵隊はすでにこの場所に呼んであります。
クラリスは法に殉じているつもり・・・というか、自分ではレクターに対して特別な思いを抱いていないと思っていると思う。
レクターを大富豪ヴァージャーの手から守るのは、個人的感情ではなく、FBIとしての役割だと思っている。
しかし、彼女は現在訳あって休職を言い渡されていた。つまり、彼女は無意識に個人的にレクターを助けているということになる。
自分のために動いた兵隊を回収するレクター。肩を撃たれたクラリスはレクターによる手術で目を覚ます。
起きたらこんな服着せられてた!
えっ・・・。やばない?
普通にやばない??
ていうかクラリス!脱がされた服発見してるんだがら着替えなよ!!
何レクターの意のままにえぐいドレスのまま席に着いてるんだ!
すでに洗脳されてるじゃないか!!!
しかし、レクター博士は実はクラリスにあるプレゼントをしていた。
グッチのヒール。
そしてこのえぐいドレス。
どちらも女性的です。
FBIのクラリスはいつもスニーカーだしズボンです。当たり前ですが、彼女は仕事一筋ゆえに女性的な格好はほとんど見受けられない。おそらく、プライベートでも女性らしさというのはなさそう。もしくは意識的に排除していそう。
さらに前作ではレクターに「安っぽい靴」と詰られている。
彼女のコンプレックスは育ちです。
自分が田舎出身であること、つまりこういう高価な贈り物は馴染みがないし、望んで来なかった。
正直クラリスがレクターに対してどういった感情を持っているかは分かりません。レクターは完全に駒扱いという感じですが・・・まあでもちょっと特別な感情がないとは言い切れないシーンもあります。特に最後のシーン。こういう言い方はアレかもしれませんけど、私は女性なんで女性側の感覚しか分からないけど、こう性的な扱いされるとやっぱり性的な感情の芽が生まれると思うんですよね。
最後はレクターお手製のお弁当で劇終。
さてこの料理はいったい何でしょう?
怖くはない。
ただ前作を超えてかなり気持ち悪いシーンが続出。
これ地上波で放送されたらしいですが、この作品から猟奇的なシーンを覗いたらほとんどスカスカだと思うんですが、それもそれで気になるなぁ。
個人的にはイタリアのこの野外オペラのシーンがすごく素敵で好き。これ絵じゃなくて、人間が演じてるのです。幻想的な光景。外で観るって気持ちよさそうだし、外の音楽も気持ちよさそう!
残すところ「ハンニバル・ライジング」と「レッド・ドラゴン」の二作。
片足突っ込んだからには観るゾ!!
ちなみに小説だとまた内容が違うみたいです。
小説も気になるー!