≪内容≫
小説と現実を混同する男による、ユーモア溢れる官能ファンタジー。マルタンの営むパン屋の向かいに、愛読書の「ボヴァリー夫人」さながらのイギリス人夫妻が越してくる。マルタンは奔放な夫人から目が離せなくなり…。
パン屋にボヴァリー夫人がやってきて、美女と美味しそうなパンたちがたくさん出てくるのかと思ったら違ったwwww
てか「あなたは私を発酵させるー」とか確実に笑わせにきてるだろうがww
ボヴァリー夫人にしたいパン屋
自分の隣の空き家にあの名作ボヴァリー夫人と同じボヴァリーという名前を持つ人妻がやってきた!
悲劇の女が大好きなパン屋、速攻で彼女に恋をする。
もはや名前で恋する男である。
しかしパン屋の役割は読者であり物語の登場人物ではない。
ボヴァリー夫人が恋に落ちるのは、原作と同じ年下の男。
さらに出てくるのは元カレ・・・!
さすがR15andフランス!車の故障で外に出てきた二人がなぜか路上でいちゃつきはじめる・・・。しかもけっこうないちゃつきぶりである。公然と尻を撫でマワスナァ!
さすがパン屋。
おいおいマジか、と思ってみてたらパン屋が代弁してくれました。もはやパン屋は観客です。誰より近い観客で、ボヴァリー夫人の日常は劇です。
ボヴァリー夫人の浮気は止まらない。
原作と同じく自殺してしまうんじゃないかと恐れたパン屋は彼女に警告をする。
ウーン!
しかし夫人にあっさり「あんた頭おかC」と言われちゃうパン屋。村上春樹の小説しかり、パン屋ってなんか不思議な力が働くのかな?
それともパン自体に得体の知れない力があるのか、とにかく決定打もパンなんだから面白すぎる作品である。
悲劇なんだか喜劇なんだか洒落にならん終わりなのではっきりとはしないけど、これが悲劇だったら世界は死んでいる。
韓国とかスペインとはまた違うクレイジーさがあるフランス映画。アメリカ映画が健全に思えてくる謎。