≪内容≫
2月4日、売れないアイドル・如月ミキの一周忌。
家元の呼びかけによって、都内某所の一つの部屋にファンサイトで知り合ったオダ・ユージ、スネーク、安男、いちご娘の5人の男が集まった。愛するミキちゃんの追悼会として、思い出話に花を咲かせ、盛り上がるはずが、「彼女は自殺じゃない、殺されたんだ」という一言から事態は急変してしまう。もしかして犯人がこの中に・・・!?次々と明かされる意外な事実。果たして如月ミキの死の真相は!?たった一つの部屋の中で生まれる謎は、誰も知らなかった思わぬ結末へと向かっていく・・・。
世界の全てとは言わないけど7割くらい、こういう世界であったらな、と思うし、そういう世界であると自分の中では思いたい。思ってる。
好きな人について語り合う素晴らしさ
自殺したと報道されたアイドル・如月ミキの一周忌に集まった5人。
彼らは彼女が亡くなって一年経った今でも彼女のことを忘れずに生きていました。今日は楽しく彼女の思い出を語ろう!と集まったのですが、そこである疑問が生まれます。
彼女は本当に自殺だったのだろうか?事故や他殺の可能性はないのか?何より、あんなに笑顔だった彼女が自殺などするだろうか・・・?
辛い思い出として触れずに封印するより、きちんとその謎を解き明かそうというのが集まりの目的に変わっていきます。
検証していくと、どんどん彼らの正体が明らかになっていきます。
なんと彼らはただのファンじゃない。何やら訳ありなのでした・・・。
内容としては一応ミステリー?なのか、明かすとつまらなくなるので、書きませんがすごく良かったです。こういう思いがけない優しさが溢れる謎解きはあまり見ないので、新鮮でした。
この作品のようにアイドルを応援する場合って、すごく難しいのかな、って思います
好きすぎると、その人を超えてしまう気がする。
同じ人間なのに、そこを超えちゃう。憧れは理解からもっとも遠い存在とはこのこと。だから生身の欲望を持って好きになるなら、憧れは相手を追い詰めるだけだな、と思ったりする。
アーティストだと結婚してもそんなにファンが離れるイメージがないのですが、アイドルですと女性なら年齢、男性なら恋愛で離れてしまうイメージがあります。
でも、離れない人もいて、その違いってなんなのかなって丁度タイムリーに考えていました。
思うに、それは人気の差じゃなくて、応援してきた自分のことを後悔させないような人なんじゃないかな、と思う。
アイドルは虚像。
だから誰かの人形にはなってほしくないですね。
誰かの人形を応援してる自分なんて空しいから。その人がやりたいこと、したいこと、そういうのを応援したい。例えば誰かと結婚しようが子供が出来ようが、アイドルの時はアイドルのままでいてほしい。だって虚像だから。
人が一人の人間として誰かを応援するってすっごい難しいことだと思う。
一人の人間として見るってことは、その人の苦悩とか嫌なとことかすっごい人間臭いとこも知ってるのが個人的に大前提だと思うのから、そういうのって身近な人としか出来ないコミュニケーションに思う。
だから、いい部分だけで応援されるってことはすごく重いことなんじゃないのかなって思う。
でも人生の中で人を応援するってすごく楽しいことの一つに思う。そういう機会を与えてくれるアイドルってやっぱりステキです。
そんでやっぱり自分の応援が相手に届いたことが分かるとすごくうれしいですよね。自分の気持ちが届いたってこともそうだけど、相手がファンの気持ちを大事にしてくれるいい人だってことが大事で。それが分かると、自分が応援してる人は人を思いやれる素敵な人なんだって思えて、更に、そういう人を好きになった自分もそういう質があるんだろうって思える気がするから。
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アイドルに限らずだけど、自分を好きになったり見守ってくれる人がいると思うと、悪いことはできないですね。自分だけじゃなくて見えない誰かも傷付けるから。