≪内容≫
舞台は1630年代、ニューイングランドの不毛の荒れ地。暗い森のそばのへんぴな土地の一角に移り住んだ農夫とその家族が、不可解でおぞましい現象に見舞われる。農作物の不作や生まれたばかりの息子が行方不明になるなど不幸が続いた一家は、いつしかそれが魔女の仕業ではないかと疑い始める。ますます切迫した状況に陥る中、魔女狩りによって家族が引き裂かれていく。疑心暗鬼に陥り絆が崩壊した一家を、闇の邪悪な力が支配しようとしていた。
たぶん誰もが「魔女狩り」って言葉を聞いたことがあると思うんですが、何をどうして魔女認定されたかって言うのは藪の中・・・みたいなところを映画にしてくれた作品って感じで見てました。全然怖くはない。グロイのとイッチャッテルシーンはたまにありますが。
「疑心暗鬼に陥り絆が崩壊した一家を、闇の邪悪な力が支配しようとしていた。」とあるんですが、闇の邪悪な力だと・・・厨二病がざわめくZE★
娘が魔女になるまで
そもそもこの日本において「魔女」ってかわいい存在だと思うのですよ。
「魔女の条件」とかいうきゅんきゅんドラマがあり、世間では美魔女美魔女って美人な女性を呼ぶし、国民的映画「魔女の宅急便」があり、ありなっちの「神風怪盗ジャンヌ」は累計部数500万部を超える大ヒット漫画、それに加えて安西先生の「MAR」という漫画の魔女ドロシーが個人的に大好きすぎるし、とりあえず、魔女に全然悪い印象を持てない。
むしろ魔女ってかわいくね?実はいいやつじゃね?とか思ってるのですが、これを見るとまぁ結構魔女って怖かったんだな、とは思える。
ケース1:消える赤子(娘があやしていた時に)
マジック★
ケース2:弟が欲情する(姉が誘発させたとされる)
理不尽。
ケース3:父が物を盗む(娘が疑われる)
ぬれぎぬ。
ケース4:弟がいなくなる(姉だけ戻る)
弟はおかしくなって戻ってきて死ぬ。
ケース5:双子に魔女の疑いをかけられる
ケイレブ・・・死んだ弟のこと。
ケース6:世話をしていた山羊の乳から血が出る
普通に怖い。
ケース7:二匹の羊の死骸の近くに倒れている
羊二匹もいたっけ・・・?そして消えた双子・・・え、この二匹ってまさか双子???
ケース8:親父が死んだ場面に遭遇
親父を殺したのはなんと黒羊なわけですが、なんで黒羊飼ってた??
ケース8:勘違いした母に殺されかける
かわいそう。
お分かりだろうか・・・
フラグ立ち過ぎて、もう魔女になるしかないみたいな状況。
歴史の中で処刑されていった魔女たちもこういう状況に陥って魔女認定されてしまったのかな、と思うと何がなんだか。
自然が脅威なのは分かるけど、陰湿で人間的な追い詰め方だなぁと思ってしまう。誰か一人を吊るしあげるっていうのは。
ここからラスト5分くらいがゾーっとするところなので、ぜひ見てみてほしいです。
こういう超常現象って本当なのかなぁ?ってどうしても懐疑的なんですが、欧米ではエクソシストという職業があるわけだし、ただのオカルトではないんだろうなぁ・・・。不思議。