深夜図書

書評と映画評が主な雑記ブログ。不定期に23:30更新しています。独断と偏見、ネタバレ必至ですので、お気をつけ下さいまし。なお、ブログ内の人物名は敬称略となっております。

ミレニアム②火と戯れる女~業火に焼かれて死ぬのは誰?~

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≪内容≫

 女性調査員リスベットにたたきのめされた後見人のビュルマンは復讐を誓い、彼女を憎む人物に連絡を取る。そして彼女を拉致する計画が動き始めた。その頃ミカエルらはジャーナリストのダグと恋人ミアが進める人身売買と強制売春の調査をもとに、『ミレニアム』の特集号と書籍の刊行を決定する。ダグの調査では背後にザラという謎の人物がいるようだ。リスベットも独自にザラを追うが、彼女の拉致を図る者たちに襲撃された!

 

一作目では、事件解決が主なテーマだったのでリスベットの存在は謎のままでしたが本作でのメインはリスベットと、少女の人身売買です。

 

 

業火の鉄槌を下せ

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主人公リスベットは今回も戦っている。

前回登場し、リスベットを傷付けた悪徳後見人に銃を突きつけ自分の自由のための戦いを続ける。

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ミカエルのところには人身売買を追うフリージャーナリストから雑誌「ミレニアム」に掲載と出版を依頼されていた。

二人の戦いは一件まったく別物のように思えるが、人身売買のボスの元に、リスベットに脅されている後見人から彼女を始末するよう依頼が来ていた。

そんなことで二人はもう一度共闘することとなるのだが・・・。

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前回ミカエルに惹かれて恋と自覚したものの、ミカエルが編集長のエリカとも関係していることを知ったリスベットはミカエルと顔を合わせて共闘する気は起きなかった。

 

一人孤独にパソコンで調査し、結果もオンライン上でやり取りする。

地味にミカエルがモテ男で、依頼人とか刑事とか出会った人と速攻でベッドインしてしまうミレニアムシリーズ。ちなみにリスベットも奔放なので見ず知らずの人をベッドに誘ってます。

こういうお色気も入ってるところが堅苦しいテーマでも読ませるのかな?

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リスベットを暗殺しようと目論んだ後見人と、人身売買の記事をもってきたジャーナリストとその恋人三人が何者かに殺害されてしまう。

 

刑事は後見人と関連のあるリスベットと、ジャーナリストとその恋人が殺された銃についていた指紋からリスベットを指名手配として大々的に報道する。

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ミカエルはリスベットの無実を信じ、ジャーナリストの意志を継いで人身売買に関与した男たちに接触する。

その中で男たちの口から聞かされた「ザラ」という言葉。このザラなる人物こそキーパーソンとして追いかけようとするもザラが何者なのか全く分からない。

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一方リスベットも独自のやり方でザラを追いかける。

果たしてザラとは一体何者なのか?

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蘇るリスベットの悪夢の日々と

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ミカエルに届いたリスベットからの最後のメッセージ。

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ミカエルは調査を続けるうちにリスベットの生い立ちに行き着いた。彼女の家族、母親、双子の妹、そして父親・・・。明かされる彼女の秘密と社会が彼女に押し付けてきた宿命をミカエルは知る。

当時はミレニアムを読んでいないと職場での会話について行けないといわれるほど社会現象になったというこのシリーズ。現在でも「ミレニアム」という名前だけ聞いたことある!って人は多いんじゃないでしょうか。確かにこれは読み始めると徹夜必死。そして内なる怒りが呼びさまされる気がする。