深夜図書

書評と映画評が主な雑記ブログ。不定期に23:30更新しています。独断と偏見、ネタバレ必至ですので、お気をつけ下さいまし。なお、ブログ内の人物名は敬称略となっております。

【映画】罪と罰♦白夜のラスコーリニコフ/マッチ工場の少女~シンプルな映画って素敵だ~

≪内容≫

アキ・カウリスマキの処女作『罪と罰 白夜のラスコーリニコフ』と、ささやかな幸せを求めても得られない人々をアイロニカルに描いた『マッチ工場の少女』の2作品を収録。

 

 

 

 

ドストエフスキーの「罪と罰」のラスコーリニコフらしい。

まだ読んでいないので分からないのですが・・・。

これフィンランド映画だそうです。こうやって洋画観てると、だんだん何人かって分かるようになってきてる気がする。

 

昔の映画って今の俳優さんみたいに歯が綺麗だったり、モデル体系だったりしなくて、すごい人間臭いというか、好きです。

映画って、嘘じゃないんだけど、「え、こんなイケメンかつ若い先生が高校にいるわけないだろ」とか「そんな状況に追い込まれてるのになんでそんな肌ピチピチなの」的な、綺麗に作られ過ぎてる感、演出感、外部のPR感を感じると私の中では観てるそばから消えてしまいます。内容が良くても、なんか、インチキ感というか、世界観に沿わない装飾というか・・・。

でも嫌いではないので観るのです。めんどくさいですね。

 

 

ただそういう点ではすごく残る映画でした。

どちらも良かったけど「マッチ工場の少女」は、この先の人生で色々救われそう。

 

 

 

 

 

金で踏みにじられる心

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ラヒカイネンは何年か前に恋人をこの男にひき逃げされている。

そして、この男は捕まったが無罪で釈放。

金に物を言わせたのでしょう。

男はラヒカイネンが誰だかも分からない。

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ラヒカイネンは男を殺す。男が悪いのだから、と最初は強く思っているのだが、だんだんと心は動揺していく。「青の炎」と同じ倒叙ミステリ的です。

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実は彼は殺人現場をこの女性、エヴァに目撃されていました。しかしエヴァは何故かラヒカイネンを警察には渡さない。彼をかばう訳でもなく、警察に味方するでもなく、彼が自首するよう説得する。

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実は彼女もまた力で物を言わす男に迷惑していたのだった。

この人眉毛ないからすごく印象に残るんですが、フィンランド人の方たちは全体的に色素薄い感じなのでしょうがない・・・?のか??でも髭はもしゃもしゃ・・・謎。

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この一丁の銃が人を惑わす。

しかし銃を手にしても撃つか撃たないかは、持った人間に委ねられる。

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この作品はほとんどBGMがないんです。

だから感動的にも悲劇的にも誘導されないところが魅力だと私は思います。

私はこの最後の「どうせ死ぬんだ」っていう境地が好きです。「天国には何もない」も。

ドストエフスキーは難しくて絶対理解出来ないだろうなって自分で自分に待ったをかけていたんですが、「罪と罰」から読んでみようと思います。

 

 

 

続いて「マッチ工場の少女」

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マッチが出来上がるまでの工程から入ります。

この工場のシーンが個人的に大好きで、「ダンサーインザダーク」もそうなんですが、工場って好きなんですよね。ちなみに「白夜のラスコーリニコフ」も冒頭は肉の解体工場で働く人々のシーンから始まっています。

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主人公は右から二番目のカラフルなシャツを着ている女性。名前はイリス。

こちらは男性からダンスの誘いを待つシーンです。左側の美しい二人の女性が誘われ、右の年上と思しき女性も誘われる中、彼女だけ見向きもされない。

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西洋の人って皆美しく見えるから、ちょっと基準が分からない。

彼女は工場で働きながら家族を養っているのですが、何とかこの生活から抜け出したいと思っている様子。

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彼女はもらったお給料でドレスを買う事にしました。

「私だってドレスがあれば・・・」という感じですかね。この映画ほとんどセリフがないのです。

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しかし父親らしき男に殴られ、罵られ、母親からは「返品してきな」と冷たくあしらわれてしまう。

この両親、たぶん働いてないです。

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しかし諦めない。

その服を着てもう一度夜会にチャレンジ!すると、一人の男性からダンスの誘いを受けることに・・・。

こういう女性ほんと好きだ・・・かっこいい。

イリスは彼と結ばれ、恋人になったのだと思ってしまった。

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そこで突きつけられる裏切り。

しかも彼女は妊娠までしてしまっていた。

そのことを男に話すも返ってきた言葉は・・・

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しかも追い討ちをかけるように、父親から勘当を言い渡される。

失意のイリスに誰も寄り添ってくれる人間はいない。

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そんな中、彼女が選んだ道とは・・・。

 

 

この映画の好きなところは、BGMの無さと台詞の少なさ。

ドラマチックな演出や華美な装飾は取り払われている。

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シンプルすぎるやろ・・・ていうかどうやって食べるの?的なご飯。接着は・・・?

劇中の美味しそうなご飯ってあんまり記憶にないけど、まずそうなご飯ってすごい残る。「時計じかけのオレンジ」のラストに出てくるパスタとか最強にまずそうだった。

 

 

 飾っていないのに工場とかコインロッカーとかめっちゃオシャレに見える。北欧マジックなのか、なんでだろう。

どちらも100分いかないので、サラっと観れておすすめです。