《内容》
大学2年生の春。
泉のもとに高校の演劇部の顧問教師・葉山から、後輩の為に卒業公演に参加してくれないかと、誘われる。
葉山は、高校時代、学校に馴染めずにいた泉を救ってくれた教師だった。
卒業式の日の誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまっていた泉だったが、再会により気持ちが募っていく。
二人の想いが重なりかけたとき、泉は葉山から離婚の成立していない妻の存在を告げられる。
葉山の告白を聞き、彼を忘れようと決意した泉は、自分を想ってくれる大学生の小野との幸せに傾きかけるが、
ある事件が起こる――。
小説はすでに読了済み↓
なんか、映像ってリアルだなぁって思いました。笑
でも映像の方が今回は救われた感じがありますね。なんか前に一歩進んだ、みたいな。
恋にもいろんな種類がある
先生に呼ばれた気がして・・・
なんか小説版の書評を読み返しながら、私も大人になったな・・・と思いましたw
小説を読んでから3年たって映画版を見たらだいぶ感想が異なりました。
主人公は大学2年生の泉(有村架純)。高校生の頃、いじめられていた泉を守ってくれた葉山先生(松本潤)をずっと思い続けている。葉山先生は既婚者だけど奥さんとは別居してて、泉に私生活の話もしてくれた。教師と生徒という関係のまま卒業を迎えた日、葉山先生は泉にキスをしてそして二人は別れたのだった。
卒業から2年。葉山先生から演劇部の手伝いをしてほしいと連絡をもらった泉はまだ葉山のことを思い続けていた。
でもそれは 恋じゃなかったと思う
だけど それ以上に君を必要としていたのは本当だよ
君が僕を救ってくれたんだ
一人で生きる意味を考えていた泉に居場所を与えたのが葉山先生だったし、葉山先生の気力を取り戻したのは泉だった。
生きる上でお互いがお互いを必要としていたけれど、それは決して「恋」ではないのだと葉山先生は言う。
この映画のキーパーソンとして柚子ちゃんの存在があります。現演劇部のヒロインでかわいらしい女の子。この子が性暴力によって自殺してしまうんですけど、柚子ちゃんは泉のもう一つの人生のように思う。葉山先生がいなかった場合の世界線では泉も自殺してしまっていたかもしれない。
結果として「一方的な片思い」となったけれど、それでも泉が今生きていて、会社員として働いているのはあの日あの時葉山先生と出会ったから。
そう考えると、世の中にはきっと「恋人」になれなくてもそれ以上の存在として出会っている人がたくさんいるんじゃないかな、と思ったのでした。
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原作↓
3年前は葉山先生がずるい男だなって思ったんだけど、今はずるくない弱くない大人なんかいないよ・・・と思うのでした。