《内容》
不妊に悩む夫婦がいた。ある日、夫が庭の手入れをしていると、偶然見つけた切り株が、子供の形に見えたことから、それを持って帰って奥さんに見せると、彼女はそれを我が子と信じ、人間の子のように世話をしはじめる。ご飯を与えても与えても“もっと食べたい"と訴える我が子に、夫婦は大量の食料を買い込み、せっせと食事を与え続けるのだが・・・
チェコスロバキアの監督か・・・・
チェコスロバキアというとどうしてもひなぎく。
美しいんだなぁ、世界観が。
オテサーネク
オテサーネクとはチェコの民話らしい。
子供のできない木こりの夫婦が切り株を子供に見立て、育て始める。すると、切り株はスクスクと成長し、やがて全てを食べてしまう…というなんとも恐ろしい民話である。
夫婦ともに問題があり子供は絶望的であった。
妻のボジェネは精神を病み、夫のカレルは町で水槽の中から生きた魚を取り出すように子供を取り出して受け取るための列に並ぶ、という妄想まで起こし始める。
ある時カレルは切り株がなんとなく赤子に似ていたことから冗談でボジェネに私たちの子供だ!などと話しかけてしまう。ちょっとしたユーモアのつもりがボジェネにとってこれは天啓となり、以来ボジェネは切り株を我が子として育て始めてしまうのだった。
カレルはいい加減にしろ!と妻を叱るが、妻の妄想と暴走は止まらない。近所のおばちゃんにも会社の人にもご懐妊おめでとう!と祝われ、後には引けなくなったカレルは切り株にオティークという名前を授ける。
ただの切り株だったオティークは徐々に自我を持ち、異様な食欲を見せだすと……
人におすすめするかというと100%すすめない笑
ただ、ダークファンタジー好きだったり、民話好きには楽しい作品です。