《内容》
投資仲介会社を経営するジェフリーは、精神を病み、二人の共同経営者と妻を殺害する。彼は3歳の娘ヴィクトリアと1歳の娘リリーを連れて雪道を車で逃走中、スリップ事故を起こし崖から転落するが、奇跡的に助かる。森を彷徨ううちに小屋を見つけ、そこで娘たちを殺そうとするも、そこに潜む何者かに彼自身が消されてしまう。残された娘たちは不気味な存在となってその小屋に留まることとなる――。
これギレルモ・デルトロ監督なんですよ・・・!さらにスペイン×カナダの合作!わくわくしかないこの作品。もうホラーと言われてもデルトロの時点で怖くないんだろうなっていう安心感が半端ないです。(そしてこの予感は裏切られたことはない)
ハートフルホラー
姉のヴィクトリアと妹のリリーは、父親が決めた一家心中の最後の場所・山小屋の中にいた。泣きながら娘たちを殺めようと決心した父親に何者かが襲い掛かり、そこからその奇妙な何者かと二人の姉妹の生活が始まった。
世間では行方不明扱いになっていた二人だったが、父親の弟・ルーカスの捜索活動により5年後に発見される。しかし、二人を見つけ出したと思っていたが、それは実は三人だった・・・。
発見したルーカスは絵描きで、その恋人・アナベルはバンドのベーシストだった。二人は経済力の無さを指摘され姪の引き取りに対して不利な状況であったが、姉妹がなぜあの環境で5年も生きていられたのか興味を持ったドレイファス博士に協力することを条件に4人で大きな屋敷で暮らすこととなる。
急遽家族となり、ママ役をすることとなったアナベルは献身的に二人の面倒を見たが、妹のリリーは「ママ」と何者かを呼び、アナベルを否定した。しかし、姉のヴィクトリアは優しいアナベルに心を許していく。
奇妙な「ママ」という存在にたどり着くため、ドレイファス博士はヴィクトリアの証言をもとに役所を訪ねる。
すると、そこには悲しい物語が眠っていたのだった・・・。
母と子を描いたホラーはかなり多いのですが、そのどれもが良作だと感じます。
同じくデルトロ関連だとこちら↓
デルトロほんと・・・泣かせてくる・・・。
↑自分の子供だけ守っても世界は変わらない話。
↑子供にとって母は神。
↑これ子供目線だとかなり怖いけど、大人になってから見るとラストの選択が悲しいだけじゃないのが分かる・・・!
見終わってからパケ写見ると、大体パケ写はネタバレしてることに気づく。
これ、二人の姉妹なのにパケ写の幽霊らしき女性に隠れているのは妹のリリーだけなんですよね。つまり、ママとつながっているのはリリーだけで繋がれることはつまりリリーもママと同じ運命をたどる存在だとパケ写がすでに伝えてきていたのです・・・。
結局二人の本当の母親は父親に殺されてしまったけど、二人を守る母親が二人現れて、それぞれ必死に守ろうとするんです。
自分の子供じゃなくても守ろうとする心。そして役所のおばあちゃんの「過ちを正せ」というお話。すべてが尊い・・・!