2017-01-01から1年間の記事一覧
≪内容≫ ねじまき鳥が世界のねじを巻くことをやめたとき、平和な郊外住宅地は、底知れぬ闇の奥へと静かに傾斜を始める…。駅前のクリーニング店から意識の井戸の底まで、ねじのありかを求めて探索の年代記は開始される。 すごく面白いです。 三部作なので読め…
≪内容≫ 新宿でオカマの「閻魔」ちゃんと同棲して、時々はガールフレンドとも会いながら、気楽なモラトリアムの日々を過ごす「ぼく」のビデオ日記に残された映像とは…。第84回文学界新人賞を受賞した表題作の他に、長崎の高校水泳部員たちを爽やかに描いた「W…
≪内容≫ 落ちぶれた貴族のように、惨めでどこか優雅な男・淳悟は、腐野花の養父。孤児となった10歳の花を、若い淳悟が引き取り、親子となった。そして、物語は、アルバムを逆から捲るように、花の結婚から2人の過去へと遡る。内なる空虚を抱え、愛に飢えた親…
小学校のときに買ってもらった(と思う)ラスカルの扇風機。 部屋の扇風機として近くのホームセンターで買ってもらいました。 中学生は平日はもちろん土日も夏休みや冬休みも部活だったので、ほとんど使うこともなく、高校生になるとさらに遊びまわったりクー…
≪内容≫ 『浮上したら漁火がきれいだったので送ります』。それが2ヶ月ぶりのメールだった。彼女が出会った彼は潜水艦(クジラ)乗り。ふたりの恋の前には、いつも大きな海が横たわる――有川浩がおくる制服ラブコメ短編集! 図書館戦争や3匹のおっさんでお馴染み(…
≪内容≫ 現代の奇妙な空間―都会。そこで暮らす人々の人生をたとえるなら、それはメリー・ゴーラウンド。人はメリー・ゴーラウンドに乗って、日々デッド・ヒートを繰りひろげる。人生に疲れた人、何かに立ち向かっている人…、さまざまな人間群像を描いたスケッ…
≪内容≫ 氷男は南極に戻り、獣はドアの隙間から忍び込む。幽霊たちはパーティに興じ、チョコレートは音もなく溶けてゆく。短篇七篇を収録 寂しかったり悲しかったり怖かったりする話。 村上春樹の小説の中でも割と分かりやすい一冊かな、と思いました。 やは…
≪内容≫ 秋が終り冷たい風が吹くようになると、彼女は時々僕の腕に体を寄せた。ダッフル・コートの厚い布地をとおして、僕は彼女の息づかいを感じとることができた。でも、それだけだった。彼女の求めているのは僕の腕ではなく、誰かの腕だった。僕の温もりで…
≪内容≫ 「母が首を吊ったのを見つけた時、ぼくが、まだ五歳だったのは幸せなことだ。十歳だったら泣きわめいていただろうし、十五歳だったら心の病気にかかってた。今だったらどうだろう。きっと笑ってた。二十歳。もう、ぼくは、人が、おかしくなくても笑う…
≪内容≫ 舞台はロンドンのサロンと阿片窟。美貌の青年モデル、ドリアンは快楽主義者ヘンリー卿の感化で背徳の生活を享楽するが、彼の重ねる罪悪はすべてその肖像に現われ、いつしか醜い姿に変り果て、慚愧と焦燥に耐えかねた彼は自分の肖像にナイフを突き刺す…
≪内容≫ 名作『象工場のハッピーエンド』の復刊。長い間、絶版になっていた単行本を、読者の声にこたえて復刊する。安西水丸の明るく楽しいイラストと、村上春樹がそこから喚起された文章で、ある世界を構築する 久しぶりにお酒を飲みました。 私は酔うと寝る…
≪内容≫ まるで心がゆるんで溶けてしまいそうなくらい気持のよい、1961年の春の日の午後、川岸の芝生に寝ころんで空を眺めていた。川の底の柔らかな砂地を撫でるように流れていく水音をききながら、僕はそっと手をのばして、あの神秘的なランゲルハンス島の岸…
≪内容≫ 出口を探している、すべての人へ。なぜ、創るのか。なぜ、生きるのか。岡本太郎から強烈な一撃!ベストセラー「強く生きる言葉」に続く第2弾。 壁って色んな表現が出来ますね。 破るとか乗り越えるとか壊すとか。 wonderwallとか。 ワンダーウォール…
≪内容≫ 岡本太郎が普段の生活の中で動きまわりながら、ふっと洩らす言葉。その中から彼の独特の哲学、人生論というべきものを集める。強烈な強さと優しさで、「生きる力」と「夢をかなえる勇気」を与えるメッセージの数々。 岡本太郎好きです。 読むとどんな…
≪内容≫ 「ドライブ・マイ・カー」「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「木野」他全6篇。最高度に結晶化しためくるめく短篇集。 男になったことがないので分かりませんが、芸能人のニュースとか見てると「ああ・・・」って残念になることがあります…
村上春樹はよくエッセイで「私は個人的な人間なので」というような表現をよく用います。 他の人が書いた本で、誰の何て言う本だったか定かではないのですが、「よくブログ等で"個人的には"という言い方をする人がいるが、個人でやっているんだから個人的以外…
≪内容≫ 世界中の民族がもつ独自の神話体系には共通の主題や題材も多く、私たちの社会の見えない基盤となっている。神話はなんのために生まれ、私たちに何を語ろうというのか? ジョン・レノン暗殺からスター・ウォーズまでを例に現代人の精神の奥底に潜む神…
≪内容≫ これまで誰も言わなかった「美人」になる秘訣、教えます。どんな女も意識を変えれば自分の中から美しさが湧き出てくる!「キレイになれない」と思い込んでいる人へ教えたいコスメもメイクも要らない美容法。 本書は「美人とはそもそも誰のことなのか?…
≪内容≫ 毎日のキレイをつくりだす心の美容液・365本。毎晩ひとつのお話を読むことで、1年後には心身ともに美しくなる!『FRAU』連載中大好評だった究極の美容バイブルがパワーアップして登場。 読書が辛いとき。 しかし何かしら読みたいとき。 一番楽なのは再…
≪内容≫ 調和と和解の世界を描く最後の傑作「あらし」。 別名「テンペスト」。 絶園のテンペストがちょっと好きでした。 絶園のテンペスト 1 (ガンガンコミックス) posted with ヨメレバ 城平 京,左 有秀,彩崎 廉 スクウェア・エニックス 2010-02-22 Amazon K…
≪内容≫ 漫画史に残る傑作SFコミックを原作者・大友克洋自ら監督を務めた劇場版アニメ。第三次世界大戦後の2019年。バイクで転倒負傷した鉄雄は軍の研究室へ連れ去られる。そこで“力”に覚醒した彼は、“アキラ”への接近を試みる。 なんだ!!このセンスの塊み…
≪内容≫ あの古典の名作が、スタイリッシュでワイルドな現代劇としてよみがえった! 不良っぽさと純粋さを兼ね備えた“最もセクシーなロミオ"。憂いを含んだブルーの眼差しは、恋に生き、恋に死んだ悲恋物語を美しく彩る──。 内容は大体こちらに書いたのとほと…
≪内容≫ 若き起業家にして巨大企業のCEOであるMr.グレイ(ジェイミー・ドーナン)に、学生新聞の取材をすることになった女子大生・アナ(ダコタ・ジョンソン)。恋愛未経験のアナだったが、会った途端、謎めいたグレイに惹きつけられ、またグレイもアナに惹かれ、…
≪内容≫ 三部けい原作の同名コミックを藤原竜也、有村架純共演で映画化。売れない漫画家・悟に、同じ時間が巻き戻る「リバイバル」現象が起こる。数日後、誘拐未遂を目撃した母が殺害され、バイト仲間・愛梨も命を狙われる。 やっぱりマンガ読もうかな・・・。 僕…
≪内容≫ 第一次世界大戦下のカリフォルニア州サーリナスを舞台に孤独を抱えたナイーブな青年の青春と家族との確執を描いた作品。旧約聖書の「カインとアベル」を下敷きにしたジョン・スタインベックの原作を、名匠エリア・カザンが監督したジェームス・ディー…
≪内容≫ 時間が作り出し、いつか時間が流し去っていく淡い哀しみと虚しさ。都会の片隅のささやかなメルヘンを、知的センチメンタリズムと繊細なまなざしで拾い上げるハルキ・ワールド。ここに収められた18のショート・ストーリーは、佐々木マキの素敵な絵と溶…
≪内容≫ 堪えがたいほどの空腹を覚えたある晩、彼女は断言した。「もう一度パン屋を襲うのよ」。それ以外に、学生時代にパン屋を襲撃して以来、僕にかけられた呪いをとく方法はない。かくして妻と僕は中古のカローラで、午前2時半の東京の街へ繰り出した……。…
≪内容≫ 僕は二度、パン屋を襲撃した。一度めは包丁を体に隠して、二度めは散弾銃を車に載せて―。初期作品として名高い「パン屋襲撃」「パン屋再襲撃」が、時を経て甦る。ドイツ気鋭画家のイラストレーションと構成するヴィジュアル・ブック。 村上春樹、パン…
≪内容≫ モンタギュー家の一人息子ロミオは、キャピュレット家の舞踏会に仮面をつけて忍びこんだが、この家の一人娘ジュリエットと一目で激しい恋に落ちてしまった。仇敵同士の両家に生れた二人が宿命的な出会いをし、月光の下で永遠の愛を誓い合ったのもつか…
≪内容≫ 今の僕という存在に何らかの意味を見いだそうとするなら、僕は力の及ぶかぎりその作業を続けていかなくてはならないだろう―たぶん。「ジャズを流す上品なバー」を経営する、絵に描いたように幸せな僕の前にかつて好きだった女性が現われて―。日常に潜…